2020年年末メモ
夏から秋にかけ日常を取り戻しつつあった北京でしたが、年末になり新規感染者がちらほら報告されるようになり、周りが少し騒がしくなってきました。
2020年年末の備忘録と、北京からのレポートを兼ねて、年末の状況をメモしておきます。
12月14日に北京市朝陽区ハンティンホテル(漢庭酒店)大山子店で、コロナウィルス感染症の新規感染者が報告されたことにより、北京市の3地区(朝陽区酒仙橋ハンティンホテル大山子店(階下の商業施設を含む)、順義区高麗営鎮張喜庄村、順義区南法信(地区)鎮西杜蘭村)が新型コロナウィルス感染症の中リスク地区に指定されました。
・12月25日(金)
3地区の住民に対しPCR検査を行うための医療機関に対する緊急通知がインターネット上に流れ始めました。
私自身の住まいと弊社がある望京地区は、この3地区に挟まれている上、順義地区から北京市内を結ぶ地下鉄15号線の経由点でもあるため情報を注視していましたが、この時点では情報の真偽は分かりませんでした。
・12月26日(土)
弊社主催イベント参加のため、朝車で出かけようとしたとき、マンション警備員から車で出かけないように忠告されました。どうやら夜8時まで敷地内への車両の進入を禁止することになったため、夜8時より前に帰ってくるようなら入れないとのこと。理由を聞きましたが「知らない」とのこと。
夕方18時半頃、一か八かで車で帰宅しましたが、誰にも止められることはありませんでした。
地下車庫からのエレベーターにも通知は貼られておらず、留守番をしていた娘にも、地域を管轄する“社区”やマンション管理会社から何か通知がなかったか聞いたものの、答えは、No。インターネット上で見た緊急通知は偽情報だったか、と思ったのでした。
・12月27日(日)
朝起きると、マンション敷地内のスピーカーから何かを繰り返し放送する音が聞こえ、窓を開けると「マンションの住民の皆様、ご注意ください。PCR検査の結果が出る前には、マンションから出ないようにお願いします」との放送。
もしかしてマンションが封鎖されたのかと、慌てて下りていくと、なんと昨日のうちに簡易検査場のテントが準備され、マンション住民と周辺住民に対して、2日間の無料PCR検査が開始されていたのでした。
検査手順はとても簡単で、並びながら「健康宝」アプリで検査予約をし、順番になると、予約番号を見せ、スキャンしてもらったらすぐに無料検査を受けられるという流れでした。
20名ほどが私の前に並んでいましたが、10分もかからず順番になり、咽頭をぬぐう方法で検査をしてもらいました。
検査技師による本人確認はなかったため尋ねたところ、検査は5人一組のスクリーニング検査で行われるため、もし5人の中で誰かが陽性であれば、その5人全員が再検査を受けることになるということでした。
このような検査地点が望京地区で43箇所設定され、週末の2日間は望京地区の住民に対して、28日平日からは、望京地区のオフィスビルに通う人々に対して行われました。
PCR検査が終わってからも、マンション敷地内のテントは置かれたままです。
マンションの出入り制限などはないのですが、管理が厳しくなりました。現在は3つの出入り口のうち2つは閉鎖され、1つしか使われていません。入ってくる人に対して、警備員がPCR検査結果の提示を求めます。
この日、私が朝家を出た時には、「健康宝」アプリ上にまだ検査結果が出ていませんでしたが、お昼に家に戻った時には既に「陰性」の表示が出ていました。
この出入り口のテントは、私のように背の高い人(180cmです)にはとても不便で、写真のように頭を下げて通るしかありません。でも寒波が来た時には保温効果があるかな、と考えると、あまりイライラしなくなりました。
・12月28日(月)
マンションの隣の福碼ビルが事前通知のないまま、突然封鎖されました。
29日現在まで、福碼ビルに関しては公の報道がされておらず理由は分かりませんが、ビル1階のカフェや銀行なども封鎖テープが貼られました。
福碼ビルの隣にある望京凱徳MALL(ショッピングモール)は、28日の(人に対しではなく、物品に対して行う)環境検査で陽性反応が出たとのことでしたが、29日午前は引き続き営業が行われていました。ただ、平日で天気が悪かったこともあり、ショッピングモール内の人はとても少なかったです。
現在、中国国内では陽性者が報告されると、その陽性者の行動エリアが即刻封鎖されます。
例えば、12月25日に北京市で陽性者が報告されましたが、その方の仕事場が利星行センター(望京凱徳MALLから1.5㎞ほどの距離)であったため、利星行センターもすぐに閉鎖されました。
同じ望京地区にある弊社は、予定では30日から年末休暇に入ることにしていましたが、周辺の一連の突発的な状況を考慮し、仕方なく一部スタッフ以外は急遽29日から休暇に入ることに決めました。
・12月29日(火)
会社には当番のスタッフのみ出社しました。
慌ただしかった2020年は、最後の最後まで予測不能な状況の中、慌ただしく仕事納めをすることになってしまいました。
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